バリ島での瞑想体験

バリ島の大きなホテルでは色んな
アクティビティが用意されています。

ヨガやアクアビクス、バリ舞踊、等々。
その中に「メディテーション（瞑想）」
のクラスがありました。

職場の環境に疲れ果てて旅していた
こともあり、このメディテーションの
クラスに惹かれて予約。

先生はヨガを長年教えている
現地の先生。

生徒は家族連れでバリ旅行に来て
いた商社勤務の日本人男性と私の2人。

その男性は生活に瞑想を取り入れて
仕事のストレスをコントロールしたくて
参加したとのこと。

これまでチャレンジしてみたものの
「瞑想状態に入れた」という経験がない
2人の生徒に先生が行ったガイドは

「深呼吸」

あぐらで座り、
背筋を軽く立てた姿勢で、
思いっきり鼻から胸いっぱい、

そして

胸の空気がお腹に下りてお腹が
目いっぱい膨らむまでゆーっくり空気
を吸い込む。

これ以上入らない、
というところまで

吸い込めたら・・・・

次は鼻からゆっくりゆっくり
丁寧に吐き出していく。

これをただひたすら繰り返す。

完全に思考が消え去るまで、自分が

空気を「吸う」音、「吐く」音、

それだけに一心に耳をすませる。

呼吸の感覚が掴めるようになると、

次はイメージング。

自分の吸い込む、

”クリーンでクリアな空気”

をイメージしながら、

引き続き呼吸の音も意識しながら、
体内に空気を取り込みます。

（私は朝のビーチをイメージしながら
ひたすら続けました。）

吐くときは、体内にこびりついている
老廃物や滞った気、ネガティブな
感情の澱などを全部全部出し切る
イメージで。

それを繰り返すことでどんどん体内
の気が入れ替わり、

”クリーンでクリアな空気”
だけで満たされた自分になっていく
感覚を得られます。

薄日とさわやかな風が入る、
無音の心地よい空間。

その中で自分の体内の気が
徐々に入れ替わっていく感覚。

ひたすらそこに集中していると、

「ただ、そこにある」。

それだけの自分の存在を感じる
ようになります。

まるで植物や石のような。

45分のクラスは

「呼吸」

と

「イメージング」。

それだけで終わりました。

でも、

人類特有の「思考」も「感情」も「意識」も
その時間だけは機能がストップし、

自分が、「ただ、そこにある」。
いう感覚。

自分自身と自然の恵みとが一体になった
ような感覚。

この感覚が瞑想の本質なのだと悟ることが
できた、とても大切な経験となりました。

これこそが人間が地球を支配し続け、
物質至上、情報過多が極まりつつある

現在、地球に生かされる私たち
人間が、取り戻さなければならない
感覚なのだと思います。

それに無意識に気づいた人たち
が増えてきたからこその、瞑想ブーム
なのでしょう。

日常の生活や仕事に追われる中で、
真の瞑想状態に入ることは、この感覚を
掴めるまではなかなか大変だと思います。

瞑想を取り入れたいけど、なかなか
できない、という場合、その準備段階と
して、まずは寝る前に呼吸法だけでも
取り入れてみてはいかがでしょうか。

日々忙しく頭を働かせ、交感神経が優位
に立っているキャリア女性のみなさん

だからこそ、長めの深呼吸で
身体も意識もリラックス状態をつくること、
明日の元気のために、とっても大切です。

次回はニューヨークの瞑想事情
について、お伝えします！