いつも今後の不安を感じているあなたにおススメしたい ”食べる瞑想”
あなたは「今、この瞬間」を、起きている
10数時間のうち、どれくらい味わっていますか?
多くの人が、「〇時になったらあれやらなきゃ」
「次は○○して」と今より少し先の「未来」に
思考と意識を向けて
「今、この瞬間」
をすごしているのが現代社会の”普通”です。
さらに、もう今さらどうにもならない「過去」
や、先過ぎて実際的には予測が誰にもつかない
「遠い未来」、
そして、自分の責任の範疇外で、
相手自身の問題であにもかかわらず、自分以外の
”人の言動”
に悩んだり、気をもんだり。
私も過去はそのように生きてました。
そして、
「自分と自分以外の出来事の仕組み」
を知った現在も、人様のお手本になるほど実践
できているか、というとまだまだ修行中。
先のことをあれこれ考えるし、他人の言動が
気になって、イライラすることもある。
現実世界を生きていれば、やっぱりいろいろ
あります。
それでも「今、この瞬間」の自分を意識し、
客観視する回数が増えるだけでも、自分を
取り巻く風景、出来事、見える景色、
は確実に変わってきます。
「今、この瞬間を感じる、味わう」=マインドフルネス
大ブームですよね、マインドフルネス。
そして、ブームになればなるほど、
言葉と特定のイメージが独り歩きする。
残念なことに、
「マインドフルネス=瞑想すること=
座って何も考えないようにすること」
と一場面を切り取って認識する人や
瞑想の型だけでイメージしている人も
増えてきました。
マインドフルネスの本来の目的は
「(思い悩みから離れ)思考を休め、
今、この瞬間に意識を向けること」。
なので、「頭で考えないで自分のやっていること
だけに意識を向けて集中」できれば、
どんなことでもいいのです。
一時期「フローに入る」という言葉が
アスリートの方々からよく聞かれましたが、
これもマインドフルネスの一種。
一人自分と向き合うスポーツを通して
思考を止め、集中モードに入ることができれば
フロー状態に入り、結果マインドフルネス
になります。
マラソン、水泳、筋トレ、競歩、ボルタリング、
その他競技スポーツの自主練、など、
自分の感覚に集中すればするほど、自ずと
マインドフル状態に。
ヨガと瞑想は本来セットなのですが、
究める域まで到達しないと、なかなか瞑想が
できない、とよく聞きます。
私もヨガスタジオで本当の瞑想状態に入れた
ことは皆無。それよりもキツイポーズに
取り組むときのほうが無心になれる。
なので、自分自身に負荷がかかるほど、
簡単にマインドフルネスになります。
誰でも簡単にマインドフルネスを日常に取り入れる方法ー”食べる瞑想”
とはいえ、毎日毎日自分に負荷をかける
トレーニングはできない。
静かに瞑想することもなかなかハードルが・・・
そんな人におススメしたいのが、「食べる瞑想」。
やり方も至極カンタン。
1、「これから食べることにひたすら集中する」
と決めて、食事をする。
2、一口ごとによく噛み、
・目で目の前の料理を楽しむ(視覚)
・食感や噛みごたえ、舌触りなどを捉え、
その感覚を味わう(触覚)
・自分の噛んでいる音を聴く(聴覚)
・味を感じる(味覚=甘味、辛味、酸味、
塩味、旨み、エグ味 etc…)
・鼻から抜ける香りや風味を感じる(嗅覚)
これをしばらく繰り返します。
目の前のひと口、ひとさじに意識を集中すると、
今まで気づかなったたくさんの自分の感覚、
食事の一品一品に対する見方、などが
研ぎ澄まされ、「食事」に対する意識が
確実に変化しますよ。
「食べる瞑想」の副次的メリット
これを続けると、まず、
食材、調味料、料理法、料理した人、
への見方が変わってきます。
気づきは人それぞれですが、例えば
先日の「和のリトリート@比叡山延暦寺」
で食べる瞑想を実践された参加者さま
からはこんな声が。
「ごま豆腐ってこんなに塩気いる?
塩味が強くてごまの風味が弱い」
「味付けが甘い」(関東の参加者)
「だしがきいていれば薄味が気にならない」
「5分があっという間!
そしてまだほとんど減っていない」
などなど。
繊細な味覚を持っていること、その味覚で
ひと皿からいろんな気づきがあること、を
体感され、
「座禅よりも写経よりも、一番簡単に
集中できた」
とのご感想が。
さらに、「普段ほとんど噛んでなかった」。
キャリア女性はとにかく忙しい。
自分のこと、家族のこと、仕事のこと、
身の回りの人のこと・・・
または、他のことに気を取られながら、
そして人と会話する中での食事は、
意識がほとんど食事そのものに向いていません。
でも食べる瞑想はまず「噛む」ことに意識が
向くので、内蔵への負担が減り、結果的に
健康にも繋がる。
更に継続的に取り組むと、ダイエット効果も
期待できる。
という、本来の目的以外の効果も人によっては
期待できるのです。
*
「大切な自分の身体の声と感覚」を取り戻し、
気づきを得るのにお手軽に取り組める
「食べる瞑想」。
ぜひひとりでゆっくりごはんを食べるときに、
チャレンジしてみてはいかがかでしょうか?
「今、この瞬間」の自分の感覚に敏感になる
ほど、今を楽しむことができる自分に進化します。
そうなると、未来への不安に思い悩む時間が減り、
自分の周りの見え方も変化していきますよ。
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