○○しないで××する - 打消し語のコワさ
私が通うヨガスタジオの、とある
シニアインストラクターさんの
インストラクション。
「肩上げ過ぎないで。呼吸を深く」
「膝曲げないで。まっすぐ」
「腰から反らない。胸だけ反る」
etc.etc…..
こうガイドされると、体の反応はいつも
次のようになります。
まず肩を上げようという体制に入りかけ、
慌てて修正。
膝曲げる体制に入りかけ、慌てて伸ばす。
腰を反りかけて、胸に変える。
「~しないで」「~しかない」など、
前の単語を打ち消す言葉は、
打ち消す前の言葉が先に頭にインプット
され、まずはその通りに反応するように
脳が指令します。
なので、打消し語は
”指令後の前言撤回、前言否定”が発令、
と解釈されます。
私はヨガにはストレス解消やリラックスを
求めて通っていて、普段は一定の成果が
得られています。
けれども、上記のような脳のシステムに
より、このインストラクターさんに
当たったときだけは、毎回レッスンの進行に
比例してイライラが募り、
最後にはぐったり。
そう、意外なほど心身ともに大きな
ストレスを感じているんですね。
みなさんは普段、打消し言葉をどれくらい
使っていますか?
もし、部下や後輩の指導のときに使って
いるなら、相手は自分が思う以上に
ストレスを感じながら付いてきてるかも
しれません。
もし、自分自身の脳内会話で多用して
いたら、自分で無自覚にストレスを
生む原因を作っていることになります。
さらに、潜在意識は否定語を識別しない
ので、打ち消す前の言葉が無意識の
記憶に蓄積されていきます。
この投稿を最後まで読んで
いただいたこともひとつの必然。
せっかくなのでこれを機会に
ご自身の普段の打消し語の使用状況
をセルフチェックしてみませんか?
もし「無意識に結構使ってたかも」
という状況ならば、これから意識して
打ち消し語の使用を見直すことで、
自分自身のストレス削減や周囲との
コミュニケーション改善にじわじわ
効果が見られるようになりますよ。
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