「偽物のチャンスを掴まないために大切なコト」
の続きで、玉石混交の出来事が日々起こる
中、自分にとって本物のチャンス（玉）
を見極め手にするために大切な視点、
についてお届けしますね。

今回も企業内のキャリアコンサルティング
で実際にあった事例をもとにお伝えして
まいります。

自分の視界を曇らせているのは？

例えば、

日々の仕事や環境にストレスを
抱えて悶々としていたり、イライラ
を抑えながら働いていて、
自分の力を発揮し切れていない。

または、

やりがいや将来への希望がまったく
見えなくて、ただ生活のために働く
状態になっている。

こんな方がその環境から脱するヒント
を見つけたり、具体的に自分ができる
ことを見つけたりできるなら、それは
その先の人生にとても価値あること。

そうするとその機会は「石（一見チャンス
に見えるけど、自分には価値ないこと）」
でなく「玉（自分にとって価値ある
チャンス）」といえます。

でも、自分の目が曇っていて、目の前の
出来事を色眼鏡で疑ったり、悲観的な
気持ちや「どうせ」という気持ちが
前提で物事を見ていると、
ダイヤモンドの原石もただの石も同じに
しか見えない。

その違いに気づく感度が錆びついている。

もしくは世間知らずで宝の原石の存在は
おろか、ただの石ころが存在していること
にすら気づけない。
恐れや不信にフォーカスが向く。

そのクライアントさんは、まさにその状態
にありました。

負のスパイラルはどこにある？

専門学校を卒業して数年のまだ20代半ば。

学校時代に資格を取って就職したけれど、
今の仕事に興味もやりがいもなく、
何となく生活のために毎日職場にきて
決められたことをやっている。

社会人なんてそんなもの。と思い込んで
しまっている。

休みの日にすることはパチンコくらい。

理想の未来像も夢も全くなく、何となく
毎日が過ぎている。

で、小中学校時代の話を聞いてみたんです。
すると、やっぱり。挫折経験が。。。

自分が得意なこと、無意識レベルで人より
できてしまうことを当たり前に、楽しく、
意気揚々と、ちょっとお節介気味にetc…
やっていると、人が離れて行ったり、
いじめられたりして、大好きだった部活
もやる気がなくなって・・・

そのうちいろんなことを諦め諦め生きる
習慣がついていくんですね。

諦めグセがつくと、自己肯定感が年を
重ねるごとに低下し、同時にチャレンジ
する意欲や勇気も低下していきます。

「どうせ話しても無駄」。
そんな空気を発している彼。

このコンサルティングを受ける人には、
どのような経緯で本人がこの機会を
受けることになっているのか、
何が得られるのかを説明することが
必要とされています。

それを伝えると、
「え、会社はお金もらってやってる
んですか？」
と不信感を伴う怪訝そうな反応。
どうやら今の組織に不平不満が
ある様子です。

チャンスに気づいて受け入れる心を持つと・・・？

そこで、動機がどうであれ、
人を育てるための諸制度を作り、その
条件を満たした、国が認可した企業
だけに認められる制度であること。

その認可された企業の正社員のうち、
会社が選定したごく一部
の人しか享受できないこと。

それは私たちの血税から賄われて
いること。

働いている同世代のうち、
このような機会を与えられるのは
何百万人に1人、という少数に限られ、
願ってもその機会さえ持てない人が
9割以上であること。

そんなことを一つ一つ丁寧に説明して
いくと、
今自分が直面している目の前の状況が、
他の人には回ってこない、どれほど
恵まれたことなのか、を
理解できた様子。

そこからトツトツと
「実はお客さんとはもっと話せるように
なりたいと思っているんです」と、
心の内に秘めていた思いを話し始めて
くれました。

そこで彼の「好き」と「強み」を
引き出していくと、
「攻略」
というキーワードが出てきます。

その彼の得意な「攻略」を、
今の仕事とお客様の満足に繋げるために、
彼の立場ですぐできること、
休みの日にできることを一つ一つ整理。

すると、次第に目がキラキラに。

更に、仕事経験の振り返り方や
それを他人に理解してもらうための
表現方法に馴染みがないため、
「ジョブカード」の書き方、表現方法を
アドバイス。

それをもとに書き直して再度その
「ジョブカード」を見直した彼は、
「こうやってみるとカッコいいっすね」。

自分の仕事を別の視点から見ることで、
初めてその価値を認めることができた
様子。

最後に「休みの日にさっき話したことを
やってみて、お客さんに試してみます」
と、約束してくれました。

チャンスを見極め掴める人に共通している３つのこと

彼の心根に純粋さ、素直さがあった
からこそ、このチャンスに気づき、
目の前に起きている出来事を受け入れて
新しい視点を取り入れることができ、
自分の可能性を広げることができたのです。

 

日々色んな世代、職業、バックグラウンド
の方にお会いする機会があります。

そんな中でチャンスを運、成長、発展など
に繋げられている方に共通する本質は
年齢問わず
「素直、オープンマインド、相手を
信じる自分を引き受ける責任感」。

方や、チャンスや気運、流れを自分で
止めてしまう方に共通しているのは、

「疑念（ご本人は相手への不信を
感じると思っていますが、根底に
自分自身への根深い不信があります）
勇気がない、傷つきたくない、
損したくない。
そして、必要以上のプライド」。

それでも若いうちは形を変えて何度か
チャンスがお試しでやってきますが、
年を重ねるほど、人生経験相応の反応を
期待されるため、チャンスは一回ノック
して反応がなければすぐ次の候補者を
探しに移っていきます。

これが「チャンスの神様は前髪しかない」
という諺が語りつがれる所以ですね。

これを読んだあなたは、ご自身の人生を振り
返ってみて、チャンスの波に乗った生き方を
”している”、”いない”、
どちらでしょうか？

よかったらご意見やご感想、
ぜひ聴かせてくださいね！