先日、文部科学省、経済産業省、厚生労働省
の3省共催の「キャリア教育アワード
キャリア教育推進連携シンポジウム」
をキャリアコンサルタントとして
聴講してきました。

その中で、「ついに来た！」とうれしく
なったことがあったので、シンポジウム
の概要と合わせて読者の皆様に
共有させていただきたいと思います。

キャリア教育推進連携シンポジウムの概要

このシンポジウムは、

「社会的・職業的自立に向けたキャリア教育の
充実化を教育関係者と地域・社会・産業各界
の関係者が連携・協働し、
それぞれの役割を認識しながら一体となって
取り組む気運向上に向け、3省共催でキャリア
教育の普及・啓発・推進を行う」

という趣旨で開催されています。

つまり、政府・官庁は産学を巻き込み、
子供たちが「キャリア・職業・働くこと」
について、体験し、考える土壌を構築
しているのですね。

ちなみに、究極の縦割り組織である官庁3省が
１つの目的のために共同で連携するのはまだ
極めてレアなケースだそうです。
（自虐的にMCの方がおっしゃっていました。）

ということは、予算は多く割かれていない
ながらも、未来の日本の重要な施策として
位置づけられている、と読み取れます。

事例発表から見えたこと

地方で積極的にキャリア教育に取り組んでいる学校
や、CSRの一環として地域社会や学校と一緒に
取り組んでいる企業の事例発表があり、

✓従来は幼児期の子育ての一環だったしつけや基本的生活習慣、
✓挨拶などの基本的マナー
✓地域創生問題、
✓社会福祉問題

なども合わせてキャリア教育の中に
組み込まれていることがわかりました。

しつけやマナーをここに含めることには
ちょっとした違和感を覚えたものの、
高校や大学の先生がお手上げで、
企業に皺寄せがくる現状よりはいいか、
と見方を変えつつ聴き進めると、

「キャリア」を狭義の「職業・仕事・収入の糧」
でくくらず、

「地域社会の一員としての自分の在り方と生き方」

を体感し、自分ごととして考える機会を与える。

これらの取り組みが、子供たちの未来の
可能性だけでなく、未来型の共同体づくり
に繋がっていく予感がして、希望の光が見えました。

スピリチュアル領域で常識化していた概念が、これからいよいよ現実世界で本格化！？

パネルディスカッションでは、
「学びと社会をつなげる人生100年時代
のキャリア教育」をテーマに、
各界の有識者による意見交換がありました。

その中で、法政大学名誉教授で労働法
の第一人者でもある諏訪康雄先生の言葉に

「キター！」

と1人興奮。

締めのお言葉でこんな趣旨のことを
おっしゃっていたんです。

「遊びと仕事の関係が近づいている。
これからはニッチな領域で輝く人材が
求められる。
それぞれの能力、真の適正を探って
Only Oneの人生を歩むことができる時代。
そして、中高年の学び直し、生涯学習が
必要になる。

数年おきに担当が変わる日本型マネジメント
では何でも屋にはなれても、何でも屋
は必要とされなくなる。」

一社の中で会社都合の配置転換に従い、
受け身のキャリアを会社任せで積み上げる
日本型マネジメントのあり方に長年疑義を
感じていた身として、

そして、

ライフキャリアや使命を見つけ、その道に
シフトすることで、本当の意味での能力
発揮や充実した人生、生きがいが手に入る。

今、「本当にやりたいことがわからない」
という人は、受け身で待っていたり、人から
与えられて見つかるものではなく、
適正な行動と投資を重ねることで
クリアになっていく。

ことを提唱している立場として、

自分の信念やポリシーにお墨付きを頂いた
気分でうれしくなりました。

遊びと仕事が近づくって、どういうこと？

遊びと仕事の関係性の事例として、先生の
とある生徒さんのお話があがりました。

「大学生にもなって、授業中に消しゴム
を投げたりして遊んでいるおかしな生徒がいた。

そのおかしな生徒が数年後、消しゴム
版画家のナンシー関として世に出ていた。
びっくりしたねー。」

と。

学校では「おかしな生徒」が、
「興味と得意と本音の独自の切り口」を
掛け合わせて没頭しているうちに、唯一
の分野を築き、著名人から支持される
までになっていた。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
これから本格的に始まる時代のキャリア転換期
に備え、あなたは2018年をどう進みますか？

「答えが見つからない
「自分のやりたいことを見つけたい」

という場合は、以下のメニューで
この先の世界と日本の方向性、

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